『水引の由来』

2024.04.01
コラム

 水引は今日まで千年以上の歴史があり、はじまりは遠く、飛鳥時代にさかのぼります。

 遣隋使小野妹子が帰朝した際、隋の答礼使裴世清が携えた答礼品に、紅に染めた麻緒がかけられていました。

 貴族間では、この大陸文化をとり入れ、宮中の献上品に麻緒をかけることが習慣となりました。

 

※赤染めした麻緒で結んだもの(イメージ)

 

 また、細長い和紙に水を含ませ、撚りをかけ、これを乾かした紙紐「こより」を、殿上人が髪の毛や蓮歌紙等を結ぶために用いるようになりました。

次第に麻緒と同様にこよりを紅に染め、宮中贈答品に広く使われるようになりました。

 これが水引の由来であり、現代使われている水引の原型とされています。

 

 

※紅白の水引を結び仕上げたもの(イメージ)

 

 

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